汚れで霞んだ窓ガラスを鮮明に

今回のご依頼内容

汚れた窓ガラス
汚れた窓ガラスとサッシ

ふとした時に気付いてしまった窓ガラスの汚れが、気になって仕方がないという事です。今回はライトプランでガラス部分のみ清掃させていただく事になりました。

エリア:熊本県熊本市北区
プラン:ライトプラン
作業時間:40分
作業内容:窓ガラスの清掃


ガラスの透明度

窓ガラスの汚れは室内側と外側で違います。

室内側は皮脂汚れや埃、カビが多く、外側はやはり粉塵が多いでしょうか。環境によっては青ヤケや白ヤケなどが見られる場合もあります。

今回の窓ガラスを見た感じでは、皮脂、埃、粉塵が主な汚れかと思います。

粉塵汚れでガラスの透明度が失われていますね。

清掃前の窓ガラスとサッシ

(クリックまたはタップで拡大できます)

ガラスは比較的に劣化しにくいのですが、環境によっては白ヤケの発生など少なからず劣化していきます。その際、可視光線透過率(光を通す割合)も徐々に下がっていきます。その上、粉塵などの汚れまでもが積もってしまっては、外の景色は完全にボヤけて鮮明に見ることは出来ません。

薬品焼けに注意

軽度な粉塵汚れや皮脂汚れは中性洗剤を使って洗浄します。
清掃時に微細な傷が入らないか心配な場合は、最初に大まかな汚れを水で洗い流しておくと良いでしょう。

ガラスには色々な種類がありますが、建築物に使われるのは主に「ソーダ石灰ガラス」でしょうか。

このガラスは酸性には比較的強いのですが、

アルカリ成分には弱いです。

洗剤の扱い方を間違えると、ガラスが薬品焼けで白くなってしまいますので注意しましょう。


軽く汚れを流した後、目の細かなスポンジに水で薄めた中性洗剤をつけて、軽く撫でるように洗浄していきます。乾いてしまうと跡が残りますので、素早くスクイージーを使って汚水をかき落とします。

四隅に残った汚水をタオルで拭き上げて終了です。

清掃後の窓ガラスとサッシ


ガラスに透明感が出ました。

同じ作業で残りの窓ガラス外側を綺麗にしていきます。

シール跡や頑固な汚れがある時は、スクレーパーを使ってこそぎ取ります。

外の景色が違う

外側が終わったら、室内側の窓ガラスを洗浄していきます。積もった埃は先に取り除きます。油分が含まれているため、水に濡れると除去するのが面倒になります。

洗浄の際、水の飛び跳ねに注意します。

室内側の窓汚れで多いのは、ガラス部分の手垢やシール跡、グレイジングチャンネル(ゴムパッキン)に生えたカビです。頑固なシール跡が多い場合はけっこう時間がかかります。

ガラスについた手垢を取るのに、無水エタノールを使用してみても良いかもしれません。ただ、酷く汚れが目立つ場所には止めた方が良いでしょう。汚れが完全に取れる間もなく揮発してしまうので、時間が経つと再び汚れが浮き上がってくると思います。

また、無水エタノールが万能だと思っている方が稀にいらっしゃるのですが、それは全くの間違いですのでお気をつけ下さい。ポリスチレン、アクリル、革製品や塗装品など、使用すると変質してしまう素材がけっこうあります。


一通り作業を終えたらお客様の作業後確認です。

「えっ?えー!?」

きれいに透き通ったガラスは一見、何もないような錯覚に陥ってしまいます。
久しぶりに見る鮮明な外の景色に驚嘆してました。

お役に立てて幸いでございます。

清掃前と後の欄間
清掃前と後の窓ガラスとサッシ

(作業前と作業後の写真)

ガラス部分のお手入れは意外と簡単です。
タオルだけでも出来ますし、スクイージーが必要であれば、百円均一のお店などでも手に入ります。

「今後は定期的な窓清掃を心がけます」とお客様が仰ったので、スクイージーの使い方や清掃方法などもお伝えしました。

ご自身で清掃するという心構え素晴らしいですね!

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