キッチンのシンクについた白いモヤ取り

今回のご依頼内容

キッチンのシンクについた汚れ
シンクについたモヤモヤ

シンクについた模様のような汚れにお悩みのようで、洗剤をつけたスポンジでこすっても落ちずに困っているようです。錆やその他の部分はそのままでも良いので、模様のような汚れだけをどうしても落としたいとの事でした。

エリア:熊本県熊本市中央区
プラン:ライトプラン
作業時間:50分
作業内容:シンクの白いモヤ取り


水道水の硬度

錆もけっこう目立ちますが、モヤっとした汚れが全体に広がっていて、ステンレスの光沢は完全に失われています。

たしかにこの汚れは気になりますね。

モヤのかかった汚いシンク

(クリックまたはタップで拡大できます)

全体的にモヤがかかってます。

地域によって差はありますが、熊本県は水道水の硬度が全国的に見てやや高めで、マグネシウムやカルシウムが多いだけでなく、シリカも比較的に多く含まれています。

ですから、それだけ厄介な水垢も付きやすいという事になります。

ステンレスの特性

厄介な水垢は後まわしにして、まずは油汚れから取り除きます。
油汚れが残っていると次の作業が捗りませんので、今回はやや強めのアルカリ洗剤を使用して手早く洗浄しました。

ステンレス(Stainless)とは、鉄にクロムやニッケルを添加して耐食性をもたせた合金鋼のことです。耐食耐熱強度が高いのが特徴です。
ステンレスには様々な種類がありますが、一般的にキッチンで使用される種類としては、「sus430」「sus304」あたりが主流でしょうか。それぞれで耐食性や強度が異なり価格も変わってきます。

ステンレスは塩酸には特に弱く、目には見えない保護膜を破壊してしまいます。「水垢を取るためにサンポールの原液をシンクで使用したら、取り返しのつかない事になってしまった…」というご相談もけっこうあります。

きれいにする事だけにとらわれるのではなく、清掃後の素材の状態もしっかり考慮する必要がありますので、ステンレス製のキッチンでのサンポール使用は控えた方が賢明でしょう。

モヤモヤ汚れ

よく見ると、柔らかめの生地で擦ったような後が規則正しく並んでいます。ご自身でどうにかしようと努力されたのでしょう。大変喜ばしいことだと思います。

ただ、清掃方法を間違えると、深い傷が入ったり薬品で焼けてしまったりと、厄介な事になる場合があるので注意が必要です。


さて、問題のモヤモヤですが、この汚れは主に水垢と金属石鹸(ミネラルと石鹸が反応してできた成分)です。どちらも中性洗剤で軽くこすった程度では落ちません。

今回の作業ですが、酸性のクリームクレンザーと研磨スポンジを使用しました。シール後や錆には手を加えていません。

最後に目の細かいコンパウンドを使用して磨きます。

研磨作業後の綺麗なシンク

排水口やまわりの景色が映るようになりました。

※へこみを伴う傷や腐食の酷い錆は、清掃ではなく補修作業となります。

シンクのお手入れ

作業が終わった後はお客様の確認が必要です。

「わあ!」

とても喜んでいただけました。

シンク研磨ビフォーアフターその1
シンク研磨ビフォーアフターその2

(作業前と作業後の写真)

シンクの基本的なお手入れは

水気を残さず拭き上げる事です。

お手入れをしないとすぐ汚れて輝きを失います。

面倒かもしれませんが…

こまめなお手入れ頑張りましょう!

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